タイ古式マッサージ師が呼吸科学で施術の構造を発見|体の外から内側の言語へいたった受講生インタビュー
タイ古式マッサージとオイルマッサージ、コンサルティングを組み合わせたセラピーを仕事にする朝(Asa)さん。
施術家として毎日クライアントの体に触れ、その状態を感じ取りながらマッサージを行っています。
そんな朝さんは、呼吸について学ぶなかで、ある共通点に気づきました。
それは、タイ古式マッサージで圧を加える施術のリズムと、ブレスコード動画講座で学んだ呼吸のリズムが、よく似た構造をしているということでした。
「音源を聴いていなくても、呼吸に意識を向けたら、アキさんのカウントや語りが聞こえてくるほどに。ハマります」
移動中に講座の音源を繰り返し聴くことから始まった学びが、長年続けてきたマッサージの感覚とつながった瞬間の話です。
体の外側から人に触れてきた施術家が、体の内側で起きている呼吸に目を向けるようになるまで。そのプロセスをお聞きしました。
受講者 喜友名 朝さん
タイ古式マッサージ、オイルマッサージ、コンサルティングを組み合わせたセラピーを提供するセラピスト・ヒーラー。ブレスコード動画講座の受講後、マッサージの施術で使う圧のリズムと、呼吸のパターンに共通する構造を発見。移動中に音源を繰り返し聴きながら呼吸法を身につけ、現在は自身のセラピーに呼吸の視点を取り入れている。
移動中がすべて、呼吸を学ぶ時間になった
講座を受講していた時期、朝さんの移動時間は、アキさんの音源を聴く時間に変わりました。
車の中でも、徒歩で移動するときも、耳にはいつも講座の音声が流れていたといいます。
繰り返し聴くうちに、少しずつ変化が起こり始めました。
コード5、コード6のワークに取り組んでいた頃、ちょうどある出来事があり、朝さんは「感情の解放と落ち着きを取り戻すことができた」と話します。
ここでいう「ワーク」とは、講座の中で行う呼吸の練習や、呼吸に意識を向ける実践のことです。
そして、いつの間にか音源を流していなくても、呼吸に意識を向けるだけで、頭の中にアキさんのカウントや語りが聞こえてくるようになっていました。
知識として覚えたというより、体が呼吸のリズムを覚えた。そのような感覚だったといいます。
呼吸や心拍、体の緊張など、体の内側で起きている変化を感じ取ることを「内受容感覚」といいます。
朝さんは呼吸の実践を重ねるなかで、体の内側へ意識を向ける感覚を身につけていきました。
タイ古式マッサージの施術と呼吸が、同じ構造をしていた
ある瞬間、朝さんは、自分が行ってきたタイ古式マッサージの施術と、講座で学んだ呼吸との共通点に気づきます。
タイ古式マッサージで圧を加えるリズムと、「逆三角形呼吸」と呼ばれる呼吸パターンが重なっていたのです。
逆三角形呼吸とは、ブレスコードの講座で学ぶ呼吸パターンの一つです。
朝さんが施術で使っていた圧のリズムは、次のようなものでした。
1・2・3と数えながら、ゆっくり圧を入れる。
4・5・6のリズムで、圧を保つ。
7・8・9と数えながら、ゆっくり圧を抜いていく。
この「圧を入れる・保つ・抜く」というマッサージの施術リズムが、逆三角形呼吸のリズムとよく似た構造をしていました。
長年の施術を通して体に刻まれてきたリズムが、呼吸科学の考え方とつながった瞬間です。
「似ていますよね」
その言葉には、驚きとともに、これまで感覚的に行ってきた施術の構造が見えてきたような実感がありました。
体の外側から人に触れてきた施術家が、体の内側で繰り返されている呼吸の言語にたどり着いた。そのような手触りがあります。
「ここで出会うべき人に出会えた」という確信
朝さんにとって、この講座との出会いには、必然のように感じられるものがありました。
「ひょんなことからアキさんに出会えたのが、本当に救いでした」
施術を続けるなかで、クライアントの自立になかなかつながらないという思いを抱えていた朝さん。そのとき、アキさんのひと声があったといいます。
「先をゆく先輩のひと声は、天の声」
大げさな表現ではなく、そのときの体験から自然に出てきた言葉です。
呼吸を学んだことで感じた変化について、朝さんは次のように話しています。
「呼吸の言語を理解することで、どのワークもシンプルなのに、深い世界観を持てるようになった」
今、朝さんのマッサージ施術の中には、呼吸を見る視点があります。
体の外側から触れる施術と、体の内側で続いている呼吸。その二つが、同じリズムの中でつながっています。
施術のリズムと呼吸のリズムが重なったとき|アキ先生より
朝さんが「施術の圧のリズムと逆三角形呼吸が重なっていた」と話してくれたとき、私もハッとしました。
体に触れる仕事をしている人が、意識しないまま、呼吸の構造とよく似たリズムを施術の中で使っていたからです。
それは、体が感覚として知っていたことに、呼吸科学の視点から言葉が与えられたようにも感じます。
施術家が呼吸科学を学ぶと、自分が行ってきた技術に「理由」を見つけるきっかけになります。
「なぜ、このリズムで圧を入れるのか」
「なぜ、圧を保ち、ゆっくり抜いていくのか」
これまで感覚的に行ってきたマッサージや施術を、呼吸という視点から捉え直し、言葉にできるようになるからです。
施術を言語化することは、自分の技術への理解を深め、クライアントへ説明するときの言葉にもなります。さらに、これから施術を深めていくための土台にもなります。
体の外側から人に触れてきた人が、体の内側で起きている呼吸の言語を手に入れる。
そのプロセスは、これまで積み重ねてきたタイ古式マッサージの技術を否定するものではありません。自分の施術を、呼吸という別の角度から見つめ直すことです。
朝さんの施術の中には、今、呼吸があります。
その視点が、これからのセラピーやクライアントとの関わりに、どのような変化をもたらしていくのか。私も楽しみにしています。
受講生の動画
受講生とのインタビューの動画をご覧いただけます。
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